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製粉協会トピックス

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小麦の自給率をご存知ですか?
ご存知ですか?
2009.4.28
○小麦の自給率は?

 小麦の自給率は、現在14%。

 小麦はパンやめんなど様々な食品に使われていますが、国内で生産された小麦は、主にうどんなどの日本めん用に向けられています。

 それは、国内産小麦の持つ品質によるものです。

 したがって、例えば、パン用に使われている小麦に限って見ると、国内産の 使用比率は1%程度とみられています。

○国内産小麦の品質は?
 
 国内産小麦は主にめん用に向けられていますが、現在、日本めん用に一番適しているのはオーストラリア産小麦です。

 その理由はオーストラリア産小麦が優れているからです。

 最近では、国内産小麦にもオーストラリア産に匹敵する新しい品種が出てきました。

 しかしながら、日本全体で見た場合、成果はまだ一部でしかありません。

 さらに、同じ品種であっても、生産地や年によって品質のばらつきが大きいといった課題もあります。

 国内産小麦を振興するためには、このような課題を克服する必要があるわけです。

○国内産小麦の価格は?

 今年収穫される国内産小麦の価格は、1トン当たり、平均で約5万7千円。

 一方、小麦を1トン作るのにかかるコストは約14万円。

 コストを引き下げる目標も作られていますが、残念ながら成果はほとんど出ていません。

 この差を埋めないと生産は困難ですが、そのために、マークアップが使われています。

 つまり、小麦を生産する農家のコスト補填のためにマークアップが使われています。

 食料自給力の向上は、生産者のみならず、まさに国民的課題です。

 小麦はコメと並ぶ主食。

 その自給力強化のためには、マークアップに頼るのではなく、広く国民的負担が必要ではないでしょうか。
ご存知ですか
2009.4.1
○小麦の価格?

私たちが毎日食べているパンやめん。

その原料である小麦は、大部分を海外からの輸入に頼っています。

輸入は政府が行い、製粉企業は輸入された小麦を政府から買っています。

その際の価格は、国際相場の価格にマークアップが上乗せされて決められています。

つまり
小麦の価格=国際相場の価格+マークアップ
となっています。

現在、小麦の政府売渡価格は1トン当たり64,750円

内訳は
64,750円 =  45,773円 +  16,868円 + 2,109円
政府売渡価格  過去の国際相場  マークアップ    その他

マークアップは現在(09年2月)の国際相場に対して5割〜7割となっています。

つまり、現在の国際水準に比べて、5割〜7割高い水準で売られていることになります。

○マークアップって何??

マークアップの中身は、国内での小麦生産を振興するための経費と政府による輸入小麦の売買経費です。

つまり
マークアップ=国内産小麦の振興に必要な経費+政府による輸入小麦の売買経費
となっています。

このマークアップからの経費が中心となって、年間総額775億円が国内産麦に対する支援策に充てられています。

国内での小麦作を振興する必要があります。

しかし、このマークアップに頼ったやり方は望ましいものではないと考えています。。

製粉協会はマークアップの縮減を求めています。
(続く)